桜は「口」にあたる吸収根(※1)が地表近くに発達する性質があるので、締め固まりなどの影響を受けやすく、呼吸や水分・養分の吸収が大きく阻害されてしまいます。
そのため、人がたくさん踏み込む環境では桜は弱りやすいのです。
息苦しくなった「根」は、通気性の良いほうへ発達しようとします。
これが「根上がり」です。舗装の不陸がひどく、歩行が困難になるなどの問題も発生しています。
「踏圧の影響を受けにくい基盤」の
イメージ
日本人にとって春の風物詩でもある「桜」は、公園や歩道沿いの桜並木として植えられることが多く、踏圧や舗装の影響を受けやすくなっています。
こういった場合には、まず「桜」を植えるときに
「踏圧の影響を受けにくい基盤」を用意し、根が十分に広げられる環境を作ってあげることが大切です。
「舗装の下に根の行き場を用意する」イメージ
最近、すでに「根上がり」が発生して、歩道などに不陸が起こり舗装の改修が必要な場合がよく見られます。
この場合、一番必要なのは、
「舗装の下に根の行き場を用意する」工事です。
根を切断し、舗装をやり直す従来の改修では「根の行き場がない」という、根本的な問題を解決できないので、数年後再び「根上がり」が発生するだけでなく、「倒木」や「枯れ」の原因となる恐れがあります。